ツーバイフォー(2×4)材の特徴

ツーバイフォー(2×4)工法の住宅に使用される木材。 ホームセンターなどで良く目にするツーバイフォー(2×4)材とは、本来、2ツーバイフォー(2×4)建築工法の住宅に使用される木材のことで、一般的に「ツーバイ材」といわれる「1×6」「2×4」「2×6」などインチ単位で規格を表 …

ツーバイフォー(2×4)工法の住宅に使用される木材。

2x4工法の写真

ホームセンターなどで良く目にするツーバイフォー(2×4)材とは、本来、2ツーバイフォー(2×4)建築工法の住宅に使用される木材のことで、一般的に「ツーバイ材」といわれる「1×6」「2×4」「2×6」などインチ単位で規格を表す木材のグループに含まれます。
「1×6」「2×6」なども2×4材と組み合わせてDIYすることが多いので、ここでは、「1×6」や「2×6」も含めた「ツーバイ材」を分かりやすく解説していきます。

現在、日本でのホームセンターで流通しているほとんどツーバイ材がSPF材と言われる木の種類ですが、最近ではインターネット通販などで、ホワイトウッドやレッドシダーなども販売されるようになってきましたので、用途に合わせて購入する必要がありますので、木の種類と特徴についても理解しておきましょう。

ツーバイフォー(2×4)材の特徴

DIYの初心者にも扱いやすいツーバイフォー(2×4)材。

(2x4)材の写真

ツーバイフォー(2×4)の規格に沿ってカットされた木材は全てツーバイフォー(2×4)材ということになります。よくSPF材とツーバイフォー(2×4)材が混同されがちですが、木材でツーバイフォー(2×4)の規格に沿ってカットされた種類であればすべてツーバイフォー(2×4)材ということになります。
もっとも、日本で販売されているツーバイフォー(2×4)材はほとんどSPF材なので、ツーバイフォー(2×4)材とSPF材を同じものと考えても問題はないでしょう。

DIY初心者さんにおすすめのSPF材

SPF材の写真

SPF材とはスプルース(Spruce 米トウヒ)/パイン(Pine マツ類)/ファー(Fir、モミ類)などの常緑針葉樹のことをいいます。原産地はアメリカ産やカナダ産がほとんどです。SPF材は、柔らかくて加工しやすい・強度があり軽い・綺麗に面取り(仕上げ)されているなど、DIY初心者にも扱いやすい木材です。また、価格も安価でほとんどのホームセンターで販売されているので、手に入れやすい身近な木材です。

SPF材のデメリットとして、水に弱いことがあります。これはウッドデッキやラティスなど屋外で使用する物には向いていません。防腐塗料などを塗っても良いのですが、出来ることなら屋外での使用は避けた方が良いでしょう。

節が小さく目立たないホワイトウッド

ホワイトウッドの写真

北欧・スウェーデン産のホワイトウッドは木肌(表面)が白っぽいのが特徴です。最近になってホームセンターでも販売されるようになってきました。その名の通り、木肌(表面)が白っぽいので、仕上がりが綺麗になります。

また、ホワイトウッドは木が若いうちに伐採・製材するのでSPF材に比べて節が小さく目立ちませんので。完成後の仕上がりも綺麗に仕上げることが出来ます。

ウッドデッキなど外で使うにはレッドシダー(米スギ)

レッドシダー(米スギ)の写真

レッドシダーは、針葉樹の木で、米杉や、ウェスタン・レッド・シダーとも呼ばれています。ウッドデッキやラティスフェンスなどによく使われるツーバイフォー(2×4)材です。最大の特徴は、防虫防腐効果があることです。レッドシダー(米スギ)の木肌は、SPF材に比べて赤っぽいのが特徴です。
木材自体に防虫防腐効果があるので、後から防虫防腐塗装を施す必要がなく、針葉樹の中で最も耐久性の高く、反りや曲がりが少ない木材なので、屋外のDIYで使用するに最も適している木材です。

レッドシダー(米スギ)のデメリットは、色が均一でないことです。木材の部分によって赤い部分と黄褐色の部分があります。

ツーバイフォー(2×4)材の規格とサイズ

規格とサイズの写真

ツーバイフォー(2×4)材の規格とサイズをしっていれば、DIYの設計がしやすくなります。ツーバイフォー(2×4)材は、センチメートルやミリメートルの単位ではなく、インチとフィートで規格されています。

通常、1インチは25.4㎜なので、2インチは50.8㎜、4インチは101.6㎜となるとなるのですが、実際の2×4材の寸法は少し小さめになっています。これは木材の乾燥による縮みも考慮されたサイズになっているからです。

ツーバイフォー(2×4)材には乾燥材と未乾燥材があり。乾燥材はKD材と呼ばれていて水分の含水率19%以下の木材のことを言います。販売されているツーバイフォー(2×4)材はほとんどがこの乾燥材(KD材)と思っても間違いないでしょう。
未乾燥材は、Green材と言われています。ホームセンターの店頭に並ぶことはほとんどありません。

ツーバイフォー(2×4)材の規格寸法表

  • 名称/(読み方)/断面 高さ×幅(mm)
  • ■ 2×2 (ツーバイツー) 38mmx38mm
  • ■ 2×3 (ツーバイスリー) 38mmx63mm
  • ■ 2×4 (ツーバイフォー) 38mmx89mm
  • ■ 2×6 (ツーバイシックス) 38mmx140mm
  • ■ 2×8 (ツーバイエイト) 38mmx184mm
  • ■ 2×10(ツーバイテン) 38mmx235mm
  • ■ 1×4 (ワンバイフォー) 19mmx89mm
  • ■ 1×6 (ワンバイシックス) 19mmx140mm
  • ■ 1×8 (ワンバイエイト) 19mmx184mm
  • ■ 1×10(ワンバイテン) 19mmx235mm

■ツーバイフォー(2×4)材の長さの規格

  • ■ 1フィート 約304.8mm
  • ■ 3フィート 約914.4mm
  • ■ 6フィート 約1828.8mm
  • ■ 10フィート 約3048mm
  • ■ 12フィート 約3657.6mm

ツーバイフォー(2×4)材のメンテナンス

防虫と防腐が必要です。

ツーバイフォー(2×4)材も木材なので、他の木材と同様に、防虫と防腐の対策が必要になってきます。屋外で使用する場合は、必ず防虫・防腐効果のある塗料を塗っておきましょう。
酸素・水分・温度・栄養の4つの条件が全て揃うと、菌や害虫は活動を始めます。これを防ぐには下記のような対策が必要です。

防虫防腐木材を使う

ウッドデッキの写真

レッドシダー(米スギ)などは、木自体に防虫防腐効果があるので、後から防虫防腐加工をする必要がないのがメリットです。ただし、SPF材やホワイトウッドに比べて価格も高くなります。ウッドデッキやラティスフェンスなど、屋外で使う場合はSPF材ではなく、レッドシダー(米スギ)などの防虫防腐効果がある木材を使いましょう。

またホームセンターでは、あらかじめ防虫防腐効果のある薬剤をしみ込ませた木材も販売されています。

防虫防腐塗料を塗る

防虫防腐塗料の写真

防虫・防腐効果のある塗料を塗ることで、ツーバイフォー(2×4)材を長持ちさせることが出来ます。「キシラデコール」「ウッドペイント」などが有名で、木の下地を生かし。木本来の木目を生かすことができるので、雰囲気良くDIYが仕上がります。「オーク」「メープル」などナチュラル系のカラーが多く販売されており、ホームセンターなどで購入することが出来ます。

防虫防腐効果のある木材でも、屋外で使用するウッドデッキやラティスフェンスなどは、念のためにこの防虫防腐塗料を塗ることが多いです。

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