飾り棚の各サイズの決め方 前回の作業で、吊り収納の造作が終わったので、今回からは吊り収納の下に作る「飾り棚」の造作に取り掛かります。飾り棚は2段を作成し、上段には本や雑誌、下段にはラジコンや模型を飾る予定です。 吊り収納のように白で存在感を無くすのではなく、木目調 …
飾り棚の各サイズの決め方
前回の作業で、吊り収納の造作が終わったので、今回からは吊り収納の下に作る「飾り棚」の造作に取り掛かります。飾り棚は2段を作成し、上段には本や雑誌、下段にはラジコンや模型を飾る予定です。
吊り収納のように白で存在感を無くすのではなく、木目調のカッティングシートで仕上げて存在感を出しながらも、後付感が無いように仕上げたいと思います。
飾り棚の奥行きは、私が所有するラジコンが収まる25cmで作ることにしました。25cmならA4サイズの本も余裕を持って置くことが出来ます。ちなみに吊り収納と飾り棚の間の高さは、もう一つの趣味である模型が置けるサイズに決定しました。
このように飾りたい物のサイズに合わせて、自分の思い通りに作ることが出来るのが、DIYで作る最大のメリットですね。
一般的ではない構造の飾り棚
通常のDIYにおいて飾り棚を作る場合は、まず「棚受け金具」を壁に取り付け、その上に無垢材や集成材の一枚板を載せることで、飾り棚を作ることになると思いますが、今回は一般的ではない構造で作って行きたいと思います。
今回のDIYのコンセプトは、見た目にスッキリとした仕上げ後付感を無くすという目標がありますので、一般的な作り方はしません。吊り収納の構造のように、まずは枠組みをつくり、そこに合板を張ることで、強度を保ちながらも棚受け金具を見えないようにする構造で作って行くことにします。
基本となる木材とL字ステーの取り付け
まずは、基本となる木材を壁に取り付けます。以前の作業で下地センサーで探した柱の位置はマスキングテープで印をしていますので、その柱の箇所にコーススレッドを使って木材を取り付けます。この場合のコーススレッドは「半ねじタイプ」を使用します。
ここで取り付ける木材には切り欠きを入れています。切り欠きに合わせてステンレス製のL字型ステーを取り付けます。そのままL字型ステーを取り付けると、L字型ステーが壁の手前側に露出してしまうことになるので、石膏ボードを部分的に穴をあけ、その中にL字型ステーを埋め込むようにして固定しました。
石膏ボードの穴あけに関しては、強度もないので大きめのカッターで簡単に開けることができます。穴を開けた部分は後からパテで埋めてしまいます。また沿いの上から合板を張ることでL字型ステーを完全に隠してしまうことが出来ます。
このようにL字型ステーを使って補強することにより、飾り棚が荷重により手前に傾くことを防止する狙いがあります。今回使用したL字型ステーは、ステンレス製で厚みもかなりあるタイプなので、かなりの荷重に耐えられると思います。
残りの木材を取り付け枠組みを完成させる
クランプなどを使用し、L字型ステーと奥行き方向の枠を接合します。さらに奥行き方向の枠の先(手前方向)に、横方向の木材を取り付けて、飾り棚の枠組みを完成させます。
ネジ打ちの作業は基本的にインパクトドライバーを使用していますが、デリケートな作業が必要な場合はトルク調整ができる電動ドライバー、狭い場所のネジ打ちには、小型の隅打ちができる小型の電動ドライバーを使い分けています。
コーススレッドに関しても、短めの「半ねじタイプ」を主に使用しています。L字型ステーに関しては同じステンレス製の木ネジを使用しています。
シナ合板を使い面を作成する
枠組みが完成したので、それを上下で挟むようにして、2mmのシナ合板を必要な大きさにカットして固定していきます。 2mmのシナ合板は大きめのカッターで、表側と裏側から切れ目を数回入れると手で簡単にカットすることが出来ます。
シナ合板と枠組みとの固定には、すごく小さめの木ネジを使用しています。
パテを使ってカッティングシート用の下地を作る
飾り棚は、最終的にカッティングシート貼りで仕上げる事になるので、ネジの穴や、木材の繋ぎ目の隙間や段差のある箇所などは下地用のパテを使って綺麗に仕上げていきます。パテは壁紙の下地づくりに使用した補修用パテが沢山余っていましたので、それを使用していますが、本当は、木工用の専用パテを使うほうが確実です。
壁紙の下地を作る時と同じように、少し多めに下地用のパテをパテヘラを使って塗っておき、パテが乾燥したら、電動サンダーを使って一気に削ります。電動サンダーは手によるヤスリがけに比べて非常に短時間で作業が終わります。ただ削り粉が多く拡散しますので、床の養生とマスクは必須になります。
カッティングシートでの仕上げに関しては、部屋全体の壁紙を貼ってからの作業になります。次回からは壁紙貼りのDIYを進めたいと思います。