吊り収納の制作-壁の中の柱(下地)探し

吊り収納のコンセプトはスッキリ、丈夫、使いやすさ。 前回の作業で古い壁紙の剥がし作業が終わったので、いよいよ今回より「吊り収納の制作」に取りかかります。 作業にかかる前に、吊り収納の制作コンセプトを「おさらい」しておきます。 …

吊り収納のコンセプトはスッキリ、丈夫、使いやすさ。

下地探し

前回の作業で古い壁紙の剥がし作業が終わったので、いよいよ今回より「吊り収納の制作」に取りかかります。

作業にかかる前に、吊り収納の制作コンセプトを「おさらい」しておきます。

1.見た目はスッキリとして存在感がないデザイン。後付け感が出ないように仕上げる。
2.本など重たい物を収納するので、出来る限り丈夫につくる。
3.収納し易さを優先して上開きの扉にする。

1.のデザインに関しては、前面の扉は白の化粧板で作ります。扉の取っ手も付けないでスッキリとした見た目にします。取っ手が無いと扉を開ける時に、持つ所が無いので少し不便ですが、常に使う場所ではないので、見た目を優先します。

スライド丁番

また扉と天井の隙間を可能な限り無くすように、スライド丁番で取り付けることにします。通常の丁番で扉を付けると、扉を開いた時に扉の厚み分の隙間が必要になるのですが、スライド蝶番を使うことで回転軸をうまくずらすことが出来るので、隙間を作らないでフラットに扉を取り付ける事ができます。

そして、吊り収納の「底」になる面は、常に下から見えることになるので、壁と同じ壁紙で仕上げて後付け感が出ないようにします。

2.の丈夫な構造については、通常の吊り収納の場合は、まず化粧板などでボックスの形状を作ってから、その後壁にネジなどで取り付ける構造になりますが、今回のDIYでは、まず柱から角材を垂直・横向きに出し、それを基本にフレームを作り、そのフレームの上からしな合板などで面を作って行きます。

3.の使いやすさについては、扉は上開きになるように取り付けます。そして、扉を持ち上げた時にはその位置で扉を固定が出来るようにフラップステーかダンパーを取り付けようと思います。

そしてもう一つ「今回も設計図は作りません」私は主にホームセンターで材料を購入することになるのですが、図面を作っても、ザイズ通りの材料が売られていない事が多いからです。そこで、おおよその構造を頭の中でイメージして、ホームセンターで入手できた材料を現物合わせで作って行くことになります。

まずは壁の向こう側の柱を探します。

壁の柱

石膏ボードで出来た壁に物を固定する場合は、石膏ボードにネジを打つのではなく、石膏ボードの裏側にある柱(下地)にネジを打つことになります。

石膏ボード自体には強度がないので、ネジを打っても荷重に耐えることが出来ません。必ず壁の向こう側の柱(下地とも言います)にネジを打つようにします。

ここで問題になってくるのでは、いかにして見えない柱(下地)を見つけるかです。たとえ家の図面があったとしても図面と実際の柱には数センチほどの誤差は発生しているでしょうし、大工さんが図面にはない柱を現場判断で設置する場合もあります。

このような壁の向こう側の柱を見つけるのには幾つかの方法があります。

一番簡単な方法は、壁を手で叩く方法です。壁をコンコンと叩くと、音が響く場所と響かない場所があります。響かない場所は向こう側に柱があります。音が響く場所には石膏ボードの向こう側に空間があることになります。しかしこの方法では、正確な柱の位置がわかりません。

下地センサー

そこで「下地センサー」という下地探し専用の道具を使います。下地センサーは空間の密度を測定し、壁の中の空間にある柱を見つけることが出来る便利なグッズです。私が使用している下地センサーは電気配線の有無も確認できるタイプです。ネジで電線を傷つけてしまうと漏電の危険性があるので、なるべく電線から離れた位置にネジを打つことにしました。

DIYに便利な壁の下地センサー>

下地探しどこ太

下地センサーで柱の位置がわかれば、「下地探しどこ太」という道具を使ってセンサーで割り出した柱の位置が間違い無いかを確認しておきます。この作業は「念のため」なので、実際には、下地センサーだけの作業で十分かもしれません。

その他DIYに便利なグッズ >

柱の位置が分かったら、マスキングテープを使って柱の位置をマーキングしておきます。

我が家はツーバイフォー工法で建てられていますので、写真のように、おおよそ45cmピッチで柱があるのがわかります。(厳密に言えばツーバイフォー工法の場合は柱がありませんが、このサイトでは便宜上、柱と表現していますのでご理解ください)

幅が狭いマーキングは2×6サイズの木材1本で柱が出来ており、幅が広いマーキングは2×6サイズの木材2本で柱になっていることになります。

壁の下地

ツーバイフォー工法の特徴として、コーナー部分や窓の上などは柱が密集していることが分かります。通常、換気扇やコンセントボックスは柱に取り付ける様に出来ていますので、換気扇とコンセントの近くにある柱にネジを打つことはなるべく避けます。天井にもネジを打つことになるので、壁と同じように天井の下地も確認してマーキングしておきます。

今日の作業はここまで終了です。次回から収納のフレームを作っていく作業になります。

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